注文住宅
2019/05/28
工務店ってなに?きっとあなたの理想の家になる!
家を建てる時に直面することが多いのが、ハウスメーカーと工務店、どちらに家づくりを頼むかということ。 もちろんそれぞれに良さがありますが、今の自分の理想をぴったり叶えてくれる方を選びたいですよね。 そもそも工務店とはなにか?工務店の良さは何か? 今回はこちらについて詳しくご紹介していきます。
工務店とはなに?
工務店とは地域に根ざした建設会社のこと。全国に営業拠点やモデルハウスを持ち、知名度もある大手ハウスメーカーに比べて営業を行っているのが工務店です。最近は、ひとことで工務店といってもさまざまで、会社の規模や営業スタイルによって大きく3つに分かれます。
1.町の小さな工務店
本部が開発、指導する工法や規格を使い、各地域の工務店がフランチャイズ加盟店として施工するスタイル。加盟している工務店は、本部が一括で仕入れた建築資材を使うことでコストが抑えられる、本部や他の加盟店と技術や経営に関する情報を共有できるなどのメリットがあります。工務店によっては、複数のフランチャイズに加盟し、さまざまな工法、デザインテイストの家づくりを手がけているところもあります。
2.フランチャイズの加盟店
拠点を置く市や町を中心に、地域密着型で施工を行う工務店。社長以下数名からの小規模な会社で、昔ながらの「ご近所にある町の工務店」のイメージに近いです。
3.地域での中堅ビルダー
地域密着型だが、着工棟数が他の工務店より多く、大手ハウスメーカーのようにモデルハウスや住宅展示場を設けるなど、積極的な営業を行う工務店もあります。社名ではなく、「○○の家」「○○ホーム」など自社で開発した住宅ブランド名で営業展開をする工務店も。本社のほか、近隣の県や市に支店や営業所を置き、広域にわたって施工を行うケースが多いです。
工務店で家を建てるメリットは?
工務店で家を建てるメリット:1.地域密着型のきめ細かい対応
住宅建築を工務店に依頼する大きな魅力は、工務店が地域に根ざしているところ。 気候風土や交通事情などは住宅建築に欠かせない条件ですが、その土地にいないと気付かないことも少なくありません。 しかし、工務店は地元を拠点としているため、地域の実情を細かく理解しています。 その結果、建築予定地の条件はもちろんのこと、周辺の生活環境などに配慮した設計も可能になるのです。
また、注文住宅の持ち味として、住む人の希望を反映できる点が挙げられます。
家づくりを考えている人のなかには、これまで「こういう家が欲しい」と、持ち続けてきた願いを形にしたい人もいるでしょう。
ところが、家族それぞれが自分の意見を主張すると、すべてを受け入れてもらうのは難しくなります。しかし、工務店は柔軟な対応ができるため、家族の希望を汲み取ってもらいやすいといえるでしょう。その点が工務店に建築依頼をする大きな強みです。
工務店での住宅建築は、「自由設計」のスタイルが一般的です。そのため、家づくりにこだわりがある方、こういう家が欲しいという考えがある方などには理想的といえます。
工務店で家を建てるメリット:2.自由設計だからできるコスト調整
住宅建築を工務店に依頼する大きなメリットは「自由設計」という点。
住む人のニーズに合わせた家づくりができるため、注文住宅を考える人には最適な方法といえるでしょう。
その一方で、自由設計はコストが高くつくことが懸念されます。建築資材や設備投資などを一つ一つ吟味できるのは嬉しいことですが、こだわり過ぎるとコストが跳ね上がってしまいます。しかし、逆に言えば自由設計だからこそコストを抑えることもできるのです。
工務店が使う建築資材などは、決められていないことが一般的です。そのため、部屋ごとに使う建築資材を選ぶことが可能になるのです。こだわりたい部屋とそうでない部屋でコストにメリハリをつけることがポイントになります。家族の意見を尊重しながら、工務店と話し合って決めるとよいでしょう。
その点を理解しておけば、低コストでの住宅建築も夢ではありません。
そして、住宅建築のコストを下げるためには、無駄の見直しをすることも大切です。
オシャレな外観や内装が実現できるのも注文住宅ならではの特長ですが、凹凸が多いつくりなどは建築資材の調達や工賃が高くつく原因にもなります。
柱や梁、壁などは安全基準を満たすことが不可欠ですが、そのうえで、より合理的でコストが掛からないものを使う方法もあります。間仕切りや窓をつくるときなどは、本当に必要なものか再検討することも大切です。
建築資材を選ぶときは、同じ種類のものを取り入れたほうがお得になります。特に、梱包単位が決まっているものは、建築資材が余らないように意識しましょう。
また、特注品ではなく規格品を使うなど、コストダウンにつながる方法はほかにもあります。そのうえで、工務店が安く提供できる建築資材などを使うことも考えましょう。水回りの位置をまとめて配管ルートを短くすることで、建築費用の節約にもつながります。このような工夫ができることも「自由設計」ならではの強みではないでしょうか。
工務店で家を建てるメリット:3.個性的でオリジナリティあふれる家に
家を建てるためには専門的な知識を要することも多く、設計を考えるうえで支障になることも少なくありません。
家のデザインや間取りなどを自由に決められることは、注文住宅ならではの利点です。しかし、安全基準などの関係上、希望どおりの家が建てられない場合も出てきます。
また、漠然としたイメージがあっても、具体的な形にするのは難しいかもしれませんね。そのような人にとって、工務店は心強い味方だといえます。工務店であれば、思い描くイメージを現実のものにできるからです。
工務店の特徴として、住宅デザインなどに個性的な会社が多いことが挙げられます。
また、経営者が持つアイデアやこだわりが、住宅のデザインや機能面に反映されることが一般的です。特に、少人数で運営される工務店にはそのような傾向があります。 さらに、他社にはない独自性をアピールしている工務店も少なくありません。このような理由から、注文住宅の持ち味を最大限活かした、オリジナリティあふれる家づくりも夢ではないでしょう。
そして、工務店のメリットは家づくりに反映させるには、工務店選びがポイント。
工務店選びのポイントについてはこちら
工務店の選び方のポイント大公開
工務店で家を建てるメリット:4.工務店なら入居後のフォローも万全
その地域に密着している工務店は、地域の人々からの安心が厚いため安心して依頼できます。 また、工務店の規模や形態は業者によって異なりますが、住宅の設計や施工から始まり、住宅完成後のアフターサービスまで行うところがほとんどです。同じ担当者と連絡を取り合うことが多いのでコミュニケーションが取りやすく信頼関係も築いていけます。 入居後に何らかの不具合が生じたときは、工務店に対応してもらうこともできます。 これも地域に根ざした工務店ならではの長所のひとつ。 事務所が地元にあるため、きめ細かなサービスが受けられるなど、工務店はいろいろな面で頼りになる存在です。
工務店のメリットを活かして理想の家を
工務店にもハウスメーカーにもそれぞれ良さがありますが、「家にはとことんこだわりたい!」「家づくりは住みたい地域のことをよく知っている会社にお願いしたい」という方などは、工務店がおすすめと言えそうです。 家づくりをどこに頼むか悩んでいる方は、ぜひ工務店も候補の一つに入れてみてください。